御船町ボランティアも一旦終了した為に今回は熊本市のボランティアに9/22・23日と参加させていただきました。 熊本市は災害当時ボランティアが何百人と参加していましたが最近は20~50名の募集となっています。 ボランティア参加者は6:30には並び初め7:30には定員に達するため漏れた人は肩を落として帰っていきます。 御船町ボランティア参加者はアクセスが悪い事もあり比較的、県内あるいは九州内から来られた方がおおいのですが熊本市は20名中半分は初ボランティアの人、半分以上は遠くは関東からといろんな県から来きています。 中には人の和に入らない人もいますが、その人達も自分に少しでも何かお手伝いをと思って来てくれているのでしょうね。 9/22 熊本城付近の民家内の片づけ。 ここのご主人は80代後半のご夫婦でおばあちゃんは足が不自由、おじいちゃんも病気をわずらっています。 おじいちゃんはカメラ・絵等が趣味だったようでファイルに綺麗に整理させているところを見ると几帳面、しかもこだわりのある方みたいです。 作業内容は少し前の地震で一部の壁が崩れたので、壁土の撤去(小さな地震でも少しづつ亀裂が広がっているそうで、震度6程度でも倒壊する家が出るのではと心配)。 手作り棚の復旧、復旧した棚上にどうしても本棚を置きたいらしく「本棚は固定できないので地震が起きた時に落下すると危ないですよ」と説明しても聞き入れてもらえず、「この部屋は物置なので大丈夫」というご主人に根負けして本棚を設置、大丈夫かな? 納屋に整理されていた箱・道具類は地震で崩れた状態で放置され腰の高さまで達している。どこから手を付けようか?という状態ですが空箱もありご主人の許可をとり、ある程度、廃棄することで片づけることが出来た。 その他の部屋は几帳面なご主人が片づけられ綺麗な状態に復旧されていました。 休憩時はお茶やお菓子、昼休憩にはお漬物のオードブルを出してくださり素直に感謝です。 昼休憩途中に、煙草を吸う為に外に出ると家の中から楽しそうな話声が漏れてきます。まるで親戚が遊びに来ているような雰囲気、ものすごく大切な事だと感じました。 御船町では震災ゴミは近くの処分場へ軽トラで運んでいましたが、熊本市では分別をしゴミ袋数を報告するので後日、業者が取りに来るのでしょうね。 9/23 熊本駅付近の民家解体前の屋内外の物品の処分。 市に解体を依頼すれば解体はいつになるか解らない、業者に依頼すると解体費用が発生する可能性があるのですが、業者に解体を依頼する可能性が高いために今回のニーズとなっている(市に解体を依頼する場合はある程度の物品は残してもOK) とにかく処分する物が多く、まずは木類を廃棄業者トラックに積み込み、トラックは処分場へ行ったが予定の30分を過ぎても帰ってこない。 トラックの待ち時間が生じたので、作業と並行して休憩をはさんだり、ご主人と話しをしたり。 ご主人が処分してもいいと言ったゴミの中に数点の指輪が混じっていて指輪の裏側を見ると『PT800』の刻印があったので、ご主人に報告すると「いらない」という返事、廃棄業者さんが女性の方だったので渡そうとすると「受け取れない」と言ってくれた。廃棄業者の中には、あまり質のよくない業者もいると聞いていましたが、この業者さんは指示もしっかり出してくれ、残った処分品は明日取りにきてくれると言ってくれる、被災者側にたってもらえているようで嬉しいです。しかも、なかなかの美人さん。指輪は最終的にご主人が引き取りました。 次は衣類を積み込み、残りは明日の引き取りの為に一か所に集めて終了。 ご主人が一番よく働いているので「指示をだして休んでください」と声をかけても作業の手を休める事はなかった。 休憩時にご主人と極力、話すようにしていると作業が終了するころには「体も悪いし家の片づけもせんといけん、ノイローゼになりそうだった」と話してもらえた。被災者の方で気持ち的に追い込まれている人は少なからずいるのでは?こういう方の負担を少しでも軽くする事が出来ればボランティアに参加した価値もあると思えます。 熊本地震ボランティアに入って、今回が初のリーダー、ご主人への気配り、ボランティアさんへの指示に集中し皆、怪我なく終了する事が出来、感謝です。これも経験の長いボランティアさんの気配り、遠くから来られて若いボランティアさんの働きのおかげ、雰囲気もよく気持ちよく活動を終了ができました。20代でボランティアに参加しようという気持ちってすごい、20歳代の頃は考えたこともなかった。しかも遠くから来ているのに、お金がないと火を消した煙草をもう1度吸っていた(笑) ボランティアが終了し地震後に再開した御船町の恐竜博物館へ(なかなかの迫力です)、その後は恒例の華ほたるへ。お風呂上りにゆっくりしていると、熊本市在住の自治会長をされている方が「扇風機の向きかえてもいいよ」と話しかけてきて、いろいろと話していると「自分の家の片づけをする暇がない」と言われるので「そういう時はボランティアを頼ってください」と言いましたが「ボランティアさんが来れば家にいないといけないし・・・」という返事。 いろんな事情を抱えている方が多いのかも知れませんね。最後には「遠くから来てくれてありがとう、広島が被災したら手伝いに行く」こう言ってもらえるとニーズが少ないなってきた今、高速道路料金を払ってもらってまでボランティアに参加する必要があるのか?と自問自答している僕にとっては励みになります。 ニーズは確実に少なくなっていますが、ボランティアに頼らず気持ち的に追い込まれている人、いろんな事情はあるでしょうが、しんどくなる前にボランティアを頼ってください! にほんブログ村
by akira-hitahita
| 2016-10-02 23:28
| ボランティア
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